はじめに:引き算の価値が見つからない
新しいビジネスを設計するとき、私たちはできるだけ多くの要素から選びたいと考えます。
「可能性は広ければ広いほど、世の中に支持されやすいはずだ」と。
しかし、歴史に残る完成された商品やサービスを振り返ってみると、それらは驚くほどシンプルに削ぎ落とされた姿をしています。あれもこれもと詰め込んだ「全部乗せ」の退屈なものではなく、これ以上引けない極限までシンプルにされたものが、結果として市場に最も熱狂的に支持される。
これは、人間の英知そのものです。決してAIの仕事ではありません。
世のビジネスセミナーでも、「引き算」や「リブランディング」は常にメインタイトルとして掲げられます。それなのに、実際のワークショップが始まると、講師は決まってこう言います。
「さあ、まずはビジネスアイデアを今から100個書き出してください」と。
【現実】100個のゴミを愛せるか
かつてAIがなかった時代、私もそんなセミナーに参加した一人でした。
膨大な時間をかけて、脳を絞り出すように足し算をさせられる。
手法の一つとしては理解しつつも、私は内心で強烈な疑問を抱いていました。
「本当に、100個も書き出す意味があるのだろうか」と。
それは、アイデアを厳選するための「設計書」を講師自身が持っていないから、受講生の数(足し算)に頼って、出てきたものを後から評価しているだけではないのか。
プライベートではSNSを通じた「盛る(足し算)」文化や承認欲求が当たり前になっている現代だからこそ、私たちはビジネスの現場でも、無意識にこの「足し算の罠」に嵌め込まれているのです。
【思想】引き算とたし算の関係性を再考する
「たくさんある中から、少しずつ引いていく」
確かにそれもアイデアを絞る手法の1つです。
しかし、私なら、お金と時間をかけて自分の中からアイデアを無理に100個引き出すことよりも、本当に価値のある数個のアイデアを最初から厳選し、それをどう組み合わせるかに命をかけたい。
そして、その組み合わせた中から、「もう、これ以上は1ミリも引けない」という究極の要素(核)を探し出す。
これこそが、ビジネスにおける本物の「引き算」なのではないでしょうか。
理想は引き算だと分かっていても、私たちはつい足し算をしてしまう。
なぜなら、現在の生成AIもまた、本質的に「足し算の王」だからです。
AIにテキストや企画を投げると、AIはさらにその可能性を広げるための「足し算の提案」をこれでもかと返してきます。
シンプルにすればするほどデータとしての確率(手数)が減ってしまうため、仕組みとしてAIから引き算を引き出すことは、現代の技術では極めて難易度が高いのです。
だからこそ、取捨選択(引き算)は、やはり人間にしかできない聖域なのです。
おわりに:分身がそぎ落とした自分を見つける
引き算のタイトルをつけておきながら、なかなか引き算できない。
そんな人間の愛おしい葛藤を知っているからこそ、beHUBラボは存在します。
効率化によって無理やり生み出した「余白」を、他人のノウハウという足し算で埋めるのはもうやめましょう。
それはあなたのビジネスにおいて、やりたいことへのただの回り道になります。
他人の人生(正解)を生きるために、足し算を続けるのはもう終わりにしませんか。
その具体的な「引き算の設計書」は、いつでもbeHUBのアトラクションでお渡ししています。
リクエストの扉:5人集まれば、開演です
「面白そうだけど、いつ開催されるの?」
beHUBは受注生産型の遊び場です。
あなたが「開催リクエスト」を送り、同じ好奇心を持つ仲間が5人集まったとき、このアトラクションの扉が開きます。
リクエスト段階ではお支払いは発生しません。まずはあなたの「やりたい」を教えてください。
アトラクションを選ぶ:6つの扉から、あなたの好奇心に合うものを選んでください。
リクエストボタンを押す:お支払いはまだ発生しません。あなたの「やりたい」という意思表示です。
仲間を待つ、あるいは誘う:同じ想いを持つ仲間が5人集まった瞬間、開催が決定します。

